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レトロな話
ここには私のレトロな趣味関係の話を掲載してまいります。
その1 計算尺

これが何か分かる人はある程度年配の方だと思います。さらに今時使う人となると、よほどの変わり者だけでしょうね。
ちょっと変わった定規に見えるコレは実は計算機なのです。
電卓が普及する前に技術者などに常用されていた道具で、そろばんが得意な加減算に対し、計算尺は乗除算や三角関数などの計算を行う事が出来ます。
道具としての使い方そのものは非常に簡単なのですが、計算するにはその計算を数学的に理解していないと無理です。

例えば、最も簡単な使い方は掛け算を足し算に、割り算を引き算にする理論を利用した使い方なのですが、この計算尺は桁が考慮されないので、計算結果が何桁になるか自分で考える必要があります。
また、カーソルを合わせて、滑尺を合わせてという方式なので、手順や範囲を考えないと目盛りの範囲から外れて計算出来なくなります。
数字そのものの精度が必要な商用には向きませんが、おおよその状況が概算出来るので技術計算には便利な道具です。
なぜ、ここでこんな事を語るかと言えば、近年の道具というものの考え方に疑問があるからです。
電卓やパソコンなど、自動化された道具の普及で、さも何でも出来るかのように錯覚しがちです。
現実は、自動化された道具ほど応用が効かなくなり、使う側も仕組みや理論を考えなくなって行きます。
これはものすごく大きな落とし穴となります。
カイロの世界でも近年自動化されたさまざまな道具が作られています。
使い方次第では便利かもしれません、しかし、こういう道具は標準的な人に合わせて作られます。これはこうやって使うというやり方をしているとちょっと標準と外れただけで、ちょっと状況が変わっただけで使い物にならなくなります。
標準的な人というのは色の平均くらいわけのわからないものだ、という意見もあります。
本当の意味で中身や仕組みが分かっていれば、「あれ、おかしいな?」と気付く事も多くなり、より安全で確実な仕事が行えますし、問題が発生しても対処がし易くなります。
目先の事にとらわれずに、もっと本当の実力を身に付けて行く事があらゆる分野で必要なのではないでしょうか。
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